・建造年代: 初代藩主水野勝成が1619(元和5)年、西国鎮衛の拠点として備後東南部・備中西南部の計10万石を得て、大和郡山より入封。3年の歳月を費やして築城した近世城郭です
・構造と特徴: 福山城は、は3段の石垣で構成される平山城です。ひな段状に本丸・二之丸そして数多くの櫓や城門が存在する、10万石では考えられないほどの規模の巨城でした。
これは西国鎮衛として、西日本の外様大名に幕府の権威を示すためだといわれています。
・歴史的背景:毛利氏など西日本の有力外様大名に対する抑え(西国の鎮衛)とするため、徳川家康の従兄弟である水野勝成によって築かれました。
一国一城令が徹底していたこの時期では異例の築城であり、近世城郭では最後の大規模な新規築城となりました。
歴代藩主は、水野氏5代、松平氏1代の後を受けて、阿部氏が入封して10代続き、明治を迎えました。
・現代の福山城: 昭和初期は国宝指定されていまいしたが、1945(昭和20)年の福山空襲により天守などが焼失。
1966(昭和41)年に市制施行50周年記念事業として、当時の市民の寄付により天守・月見櫓・御湯殿を再建しました。以来、戦災を免れた伏見櫓・筋鉄御門・鐘櫓とともに、本市のシンボルとして市民に親しまれています。
日本100名城 2023年5月 登城
アクセス
JR山陽本線 山陽新幹線 福山駅下車 徒歩5分
新幹線のホームから間近に見えます。
見学情報
・開館時間:9:00~17:00
※最終入館時間は16:30休館日月曜日 (祝日の場合は翌日)
・休館日
休館日月曜日 (祝日の場合は翌日)
年末 (12月28日~12月31日)
・入館料
一般 :500円
各種割引(団体等):400円
高校生以下等 :無料
・100名城スタンプ
入城券売場窓口に設置してあります
お城の状況など
駅の前がすぐにお城の石垣です
1622年(元和8年)に築城された全国唯一の天守北側鉄板張りを有する西国鎮衛の要。
鏡櫓(文書館)
駅よりの建物が伏見櫓と筋鉄御門
手前の建物が鐘櫓
もともとのお城の敷地内に新幹線が通っています。
北面の鉄板張りの外壁
福山城の北面は間近に城外が迫っていたため、敵からの大砲弾の直撃に耐えられるように天守は1階から4階までが総鉄板張りでした。
天守の外壁を鉄板張りにした例は全国唯一です。
天守閣
筋鉄御門
御湯殿
本丸南側に建てられた、名前の通り藩主が使用するための風呂場。
バーチャル映像を多用した展示がとても楽しめます。
博物館の公式サイトも内容が充実しています。
最後まで見ていただきありがとうございました。
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